「武士の家計簿」見てきました。

なんか、非常に淡々とした映画でした。
元々、実在の武家の家計簿とかの記録
を元に作られた話だからか、
大きな事件やドラマがあるわけでもなく、
(ちょっとはそれっぽく演出しようとした痕跡はあるけど)
日常の小さなエピソードが細切れで繋がってる感じで。
でもそれが逆にリアルでもあって、中々面白かったです。


加賀藩に仕える御算用者という、
要は経理の役目の下級武士の話なんですが、
主役の堺雅人さんはホント、
カタブツのお侍さんがよく似合うこと。
私としては、山南敬助を思いおこさずにはおれんよw
嫁の仲間由紀恵さんも白無垢姿がほんとお綺麗で。
老けメークしてもあんだけ綺麗なんだから未来も安泰ですな。
でもなんといっても松坂慶子さんが良かったよ。
借金の為に大事な着物を売りに出す時の
泣いて抵抗する姿がすっごくキュートでした☆


あと、教えられたな〜と思ったのは、
いくら貧乏でも、志をもって生きていければ
な〜んも恥ずかしいことなんてないんだね。ってコトかな。
子供のお祝いにご馳走を用意するお金が足りなくて、
別の小さい魚の前に鯛の絵をおいて代用するって件とか
自分で考えたら結構屈辱的で子供にも申し訳なくて
消えてしまいたいくらい悲しくて辛いんじゃないかと思う。
でも「ごまかすことの方が恥。」と考えて堂々とふるまう家族が
潔くてすごく素敵だな〜と思えてきました。
「鯛じゃ鯛じゃ♪」って喜べる想像力があるほうが幸せだよね。
仲間さんのセリフにもあったけど
「貧乏だと思えば辛いですが、工夫だと思えば…(楽しいです)」
って、ホントそうだなと思う。
そういう気持ちをもって、
この残念な時代を生きていきたいもんですなw


もうひとつ、映画とは直接関係ないんだけど、
原作者の人が宣伝番組で言ってた
「お金の観点から歴史を見ると色んなことが見えてくる」
って話が興味深かったです。
例えば坂本龍馬は商家のエエトコボンだったからこそ
あんだけ自由でおおらかな発想で行動できたんだ。ってのとか、
なるほどな〜って思いました。


とまぁ、そんな感じで。
大きな感動はなかったけど、
色々と勉強になった映画でしたね〜。