NGワードライフ。

震災で延期になってた
今田耕司主演×鈴木おさむ演出の舞台第3弾
NGワードライフ」の再公演を見てきました。
これで行く予定だったけど延期になってた公演全て回収完了です。


感想は、うん、面白かったし、感動した。


。。。。んだけどねぇ〜。。。。。


ごめんなさい。すっごい上から目線で何様発言しますけど、
な〜んか、惜しいんだよなぁ〜。。。。
前回の「愛pod」の時にも感じたんだけど、
やりたいことは凄くわかるんだけど、何かがちょっとずつ惜しい。
大学のサークル的というか。。。いやホント失礼。
こんな感じが劇場芝居っぽいんでしょ?
って意図が透けて見えちゃってる気がするんですよね。
それって演出としては成功とは言いがたいわけで。。。


この先ネタバレ含むかもなのでたたみます。



例えば、冒頭の伏線が結末に帰着するというのとか、
いくつかの時間軸を平行に行き来して展開するのとか、
そういう表現をやりたいというのはわかるんですよ。
うまいことハマれば効果的であろうこともわかる。
でもいかんせん唐突だったりして繋がりがスムーズでないから、
ストーリーに集中できなくてとっちらかった印象しか残らないんすよね。
これがコントのオムニバスだったりして、
繋がってないはずのものが実は繋がってたんならオォ!とか思うかもだけど。
最初から1本の芝居としてみてる場合は
場面転換ってもの凄く重要なんだなって実感しましたよ。


いや、逆にシーンが固定された後半からは俄然盛り上がってきて
台詞にも演技にもグイグイ引きこまれて、
最終的に号泣させらて帰ったんだから、
いいお芝居だったとは思うんですよ?もちろんw


ストーリーうんぬんはおいといたにしても、
芸人さんの(今回の話は新喜劇の役者さんの設定)
熱い思いや、悲哀や、本音が台詞からほとばしっていて、
これはおさむさんじゃなきゃ書けない台本だなと思いました。

特に今回最前列で見たカラテカ入江さんの涙が印象的でした。
新喜劇の座長役の今田さんに、10年売れないピン芸人役の入江さんに言う台詞。


今田「やめてまえ!お前はなぁ。。才能が無いんじゃ!!」
宮川(新喜劇団員役)「そんなこと無いです!10年続けられるのは立派な才能です!」
今田「悲しい才能やのうッ。」
入江さんは私の目の前で膝をついて俯いていますが、
ポタポタと涙が零れ落ちているのがわかります。。。
入江「。。。わかってるんです、才能ないのは。でも。。。
   才能ないと続けちゃいけないんですか!?」


うわぁ。。。これもう。。。
いくら台詞だとしても、毎日これを浴びせられたら
入江さん相当こたえるだろうなぁ。。。
おさむさんも酷なことをするぜ。。。


でもコレ、きっと彼なりのエールなんですよね。
才能なくても、認められなくても、続けていい。
好きなことをやり続けることは時には辛いけど、
でも好きなことをやり続けられることは幸せなこと。
続けていればきっといつか何かがかわる。
最終的に物語もそういう方向に終わっていったように思いましたし。


まぁ、ね。
芸人さんが裏語りして感動欲しがる風潮はどうなのよ?
っていうのはなくもないんだけどね。
一方でちょっとヒヒ話に萌えてしまう腐女子な私もいたりしてw
そういった部分では大変満足させられた芝居でありました。


今度はもっとストレートな演出でみたいな〜。
最後まで偉そうですがw
次回も必ず見にいきたいです♪期待してます☆